電気代を気にしない生き方——『勝間家電』が教えてくれた、脳のリソースを解放する思考法

仕事と人生を変える勝間家電 勝間和代 書籍表紙 思考・読書

「仕事が終わって家に帰ったら、もうヘトヘト。ご飯を作る気力もない」

そんな経験、サラリーマンをしていると誰もが通る道だと思います。私もそのひとりです。毎日の仕事に追われながら、家事もこなして、さらに自己啓発や趣味の時間まで確保しようとすると、どこかで必ず限界がきます。

そんなときに手に取ったのが、勝間和代さんの新刊『仕事と人生を変える 勝間家電』でした。

勝間さんとの出会い——「銀行にお金を預けるな」という衝撃

私が勝間和代さんを知ったのは、社会人になりたてのころです。書店でふと手に取った一冊の本に、こんなことが書かれていました。

銀行にお金を預けるな

当時の私には衝撃的な言葉でした。「お金は銀行に預けておくのが当たり前」という固定概念があった社会人1年目の自分にとって、この一文はまるで禁断の教えのようで、ものすごく興味を惹かれたのを今でも覚えています。

その後、勝間さんの本を何冊か読み、YouTubeでもちょくちょく動画を見るようになりました。ロジカルで、データに基づいていて、しかも実践的。「こういう生き方があるのか」と、いつも刺激をもらっていました。

『勝間家電』を読んで「やっぱり勝間さんはすごい」と改めて尊敬した

そして今回読んだ『仕事と人生を変える 勝間家電』。

正直、タイトルを見たとき「家電の本か」と一瞬思いました。でも読み始めてすぐに気づきました。これは家電の紹介本ではなく、「人生の質をどう最大化するか」という思想の本だと。

勝間さんが本書で紹介している家電の数々——ヘルシオ、ホットクック、音声入力デバイスなど——は、どれも「脳と体のリソースを解放するための道具」として位置づけられています。道具の紹介ではなく、道具を通じた思想の提示。それが勝間さんの本の核心だと感じました。

文字入力はすべて音声で——脳のリソースという視点

本の中で特に印象的だったのが、勝間さんが文字入力をすべて音声でやっているという話です。

これ、私もYouTubeで見て「すごいな」とは思っていたんですよ。でも正直、「そこまでしなくてもな」という気持ちもあって、どこか他人事として見ていました。

でも本を読んで考えが変わりました。勝間さんが音声入力にこだわる理由は、スピードだけじゃない。「タイピングという行為に使う脳のリソース」を別のことに回すためなんです。

脳のリソース。この言葉、刺さりました。

私たちは毎日、無数の小さな判断や作業に脳を使っています。何を食べるか、今日は何を着るか、洗濯物をどのタイミングで回すか。そういった「考えなくてもいいこと」に脳を使い続けているから、本当に大事なことを考えるリソースが足りなくなる。

音声入力は、その一つの解決策なんだと、今さらながら腹落ちしました。ミニマリスト的な観点で言えば、「判断の数を減らす」のと同じ発想ですよね。使う筋肉(脳)を変えることで、本当に重要なことへのリソースを増やす。とてもシンプルで合理的な考え方です。

ヘルシオとの長い付き合い——時代が勝間さんに追いついた

勝間さんといえば、ヘルシオ(シャープのウォーターオーブン)も有名ですよね。勝間さんはずっと前からヘルシオを使い続けていて、「毎日使え」「使い倒せ」と言い続けてきました。

当初は「そんなに高い家電を毎日使うの?」という声もあったと思います。でも今、水蒸気調理や時短調理への関心は高まり、ヘルシオのような高機能調理家電は市民権を得てきました。

まさに「時代が勝間さんに追いついた」という感覚があります。

私自身も、この数年でヘルシオに限らず「ちゃんとした調理家電を使いこなす」ことへの意識が変わってきました。安い家電を買い替え続けるより、少し高くても良いものを長く使う。そういうミニマリスト的な考え方と、勝間さんの家電哲学は重なる部分が多いと感じています。

「道具にはちゃんと投資して、徹底的に使い倒す」——これはミニマリズムの本質でもあります。持つなら使い切る。使い切れるものだけ持つ。勝間さんはずっとそれを実践してきたんですよね。

「電気代を気にしない」という衝撃の哲学

今回の本を読んでいて、一番「なるほど!」と思ったのが、電気代についての話です。

勝間さんは「電気代を気にしない」とはっきり言っています。

最初聞いたとき、「え、もったいなくない?」と思いました。でも読み進めると、その真意がわかります。

たとえば、毎日こまめにコンセントを抜いたり、家電の使用時間を管理したりすることで節約できる電気代は、せいぜい月に数百円から数千円程度。一方で、そのことを気にするために使う「脳のリソース」は、非常に大きいんです。

「電気代を気にする」→「家電を使うのをためらう」→「家事の効率が落ちる」→「疲れる」→「本来使うべき時間と頭が奪われる」

このループにはまってしまうくらいなら、電気代を払ってフルに家電を活用した方が、生産性も生活の質も上がる。そういうことなんですよね。

これは単なる節約論の話じゃなくて、「何に脳のリソースを使うか」という優先順位の話なんだと気づいたとき、すごく視野が開けた気がしました。

電気代は可視化しやすいコストです。だから節約したくなる気持ちはよくわかります。でも「節約のために使っている脳と時間」というコストは見えにくい。勝間さんはそこに気づいて、合理的な判断をしているんです。この考え方は、家電だけじゃなくて生活のあらゆる場面に応用できると思います。

勝間さんはミニマリストだった——無駄なものに脳を使わない哲学

私はミニマリスト寄りな考え方を持っています。モノを減らす、選択肢を減らす、判断の数を減らす。そうすることで、大事なことに集中できる時間と頭を作る、というのが基本的な考え方です。

勝間さんの家電哲学は、まさにこれと重なります。

勝間さんは確かに家電は多く持っていますが、それぞれが「毎日使う」「使い倒す」ものばかり。飾りや「たまに使うかも」の家電は持たない。そういう意味で、勝間さんもミニマリスト的な思考を持っているんだなと、この本を読んで改めて感じました。

所有するものの数を減らすか、使わないものを持たないようにするか。アプローチは違っても、「無駄なものに脳のリソースを使わない」という哲学は同じだと思います。

音声入力、ヘルシオ、電気代を気にしない——すべてが「脳のリソースの最適配分」という一つの哲学から来ているんです。勝間さんの本を読むと、毎回「考え方の根っこ」を学べるのがいいところだと思います。

今日からできるアクション

『勝間家電』を読んで、私がすぐに試してみようと思ったことを3つ紹介します。

1. 音声入力を試してみる
スマホでもPCでも、音声入力は今すぐ使えます。メモを取るとき、LINEの返信をするとき、ちょっとした文章を書くとき。まずは1日1回、音声入力を試してみましょう。最初は少し恥ずかしいかもしれませんが、慣れると手放せなくなるはずです。

2. 家電を「使い倒す」意識を持つ
持っている家電を、もっとフル活用していますか?炊飯器はごはんを炊くだけ、電子レンジは温めるだけ、になっていないでしょうか。持っている道具の機能を見直してみると、意外な発見があるかもしれません。「高かったから元を取らなきゃ」ではなく、「使いこなすことで生活が豊かになる」という視点で向き合ってみてください。

3. 「気にするコスト」を意識する
電気代、時間、手間。何かを節約しようとするとき、その節約のために使う脳のリソースがどれくらいかを考えてみましょう。「節約でストレスが増えているなら、それは本末転倒かも」という視点は、生活の多くの場面で応用できます。見えないコストに気づくことが、より賢い判断につながります。

まとめ——勝間さんはずっと正しかった

『仕事と人生を変える 勝間家電』は、タイトルこそ「家電」ですが、その本質は「どう生きるか」の思想書です。

社会人になりたてのころから勝間さんの本に影響を受けてきた私にとって、この本は「やっぱり勝間さんはすごい」と改めて尊敬した一冊でした。音声入力も、ヘルシオも、電気代を気にしないという哲学も、すべてが一貫した思想から来ている。それを改めて確認できた気がします。

時代が追いついてきた今だからこそ、勝間さんの言葉がよりリアルに響きます。脳のリソースを解放して、本当に大切なことに時間と頭を使う。そのための道具として、家電を徹底的に活用する。

無駄なことに脳を使わない、という哲学はミニマリストの私ともとても親近感があります。アプローチは違っても、目指す方向は同じ。そういう仲間を見つけた気分で、この本を読み終えました。

そういう生き方、私も少しずつ実践していこうと思っています。あなたも、ぜひ一度読んでみてください。きっと「当たり前」と思っていたことが、ひっくり返される体験ができるはずです。

コメント

Verified by MonsterInsights
タイトルとURLをコピーしました