GWをなんとなく過ごしてしまった——『世界の一流は「休日」に何をしているのか』が刺さった理由

思考・読書

GWが終わって、職場に戻ったとき、こんな感覚を覚えませんでしたか。

「なんか……もったいなかったな」

特に何かを失敗したわけじゃない。でも、ゲームをして、動画を見て、なんとなく寝て起きて、気づいたら連休が終わっていた——そんな感じ。私もまさにそれでした。「休んだはずなのに、なんで充実感がないんだろう」と少し後ろめたい気持ちになりながら、この本を手に取りました。

『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(越川慎司著)。タイトルからして刺さりました。

この本、一言で言うと

「一流の人は、休日を”回復の時間”ではなく、”充電と投資の時間”として使っている」という本です。

著者の越川慎司さんは、元マイクロソフト役員で、現在は数百社の働き方改革を支援するコンサルタント。さまざまなトップパフォーマーへのインタビューや行動データをもとに、「一流と呼ばれる人たちが週末をどう過ごしているか」を具体的に書いてくれています。

「意識高い系の自己啓発本かな……」と思いきや、内容は意外と地に足がついていて、普通のサラリーマンの私にもすんなり入ってきました。

刺さったポイント①:休日の質が、平日のパフォーマンスを決める

本書でまず強調されているのが、「休日の過ごし方が、翌週の仕事の質に直結する」という話。

私はこれまで、休日は「疲れを取るためのもの」だと思っていました。だから、ぐったり寝て、なんとなくスマホを眺めて過ごしていても「まあいいか、休んでるし」と思っていた。

でも本書によると、ただ「何もしない」だけでは脳と体は十分に回復しないどころか、ぼんやりとした疲労感が残ったまま月曜を迎えることになるそうです。一流の人たちは、休むにしても「意図的に」休んでいる。ここが大きな違いでした。

「回復するために休む」のではなく、「翌週に向けて自分を整えるために休む」という発想の転換。これだけでも、休日の使い方に対する見方がガラッと変わりました。

刺さったポイント②:一流が休日にやっていること

では具体的に、一流の人たちは何をしているのか。本書にはいくつかのパターンが紹介されていますが、特に印象的だったのは次の3つです。

  • 自然に触れる:公園を歩く、海を見る、山に行く。自然の中にいることで、情報過多なデジタル生活から脳をリセットする時間を作る。
  • 体を動かす:ジムや本格的なスポーツでなくても、ウォーキングや軽いストレッチでも十分。「座りっぱなしの平日」を体でリカバリーする。
  • 人と会う(でも質にこだわる):ただ飲みに行くのではなく、「刺激をもらえる人」「価値観が広がる会話ができる人」との時間を大切にする。

私はミニマリスト思考なので、「あれもこれも詰め込んで充実させよう」という発想はあまり好きじゃない。でもこのリストを見ると、どれも「モノを増やさず、体験を増やす」方向性で、自分の価値観とも合っている気がしました。

特に「自然に触れる」は、お金もかからず、出かける準備も少なくて済む。近所の川沿いを散歩するだけでも、十分なリセットになるんだと気づかされました。

刺さったポイント③:「ぼーっとする」も立派な戦略的休息

個人的に一番救われたのが、この話です。

本書では、脳科学の「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という概念が紹介されています。これは、何も考えていないように見えても、脳が活発に情報を整理・統合している状態のこと。ぼーっと窓の外を眺めているときや、シャワーを浴びているときに、ふとアイデアが浮かんだりしますよね。あれがまさにDMNの働きです。

つまり、「ぼーっとする時間」は怠けているのではなく、脳が次のパフォーマンスに向けてウォームアップしている時間だということ。

問題は、スマホを触り続けることで、このDMNの時間が奪われてしまうことです。なんとなくSNSを見て、なんとなく動画を流して……それをやり続けると、脳が「ぼーっとできない」状態になってしまう。これが、「休んだはずなのに疲れが取れない」原因のひとつだそうです。

GWにぐったりしながらずっとスマホを見ていた自分を思い出して、少し反省しました。

サラリーマン・ミニマリストとして感じたこと

会社員をしていると、平日は否応なく時間と体力を使います。だからこそ、週末にどう自分を整えるかが、長く働き続けるための鍵になってくる。

この本を読んで改めて思ったのは、「休み方にもミニマリスト的な視点が使えるな」ということ。何でもかんでも詰め込むのではなく、本当に自分にとって必要な「回復と充電」に絞る。少ないアクションで、最大のリカバリーを得る。

モノを減らすと生活がシンプルになるように、休日のスケジュールも「やらないこと」を決めることで、本当に大事な時間が浮かび上がってくるんじゃないかと思いました。

今日からできるアクション3つ

本を読んで終わりにならないよう、次の週末から実際に試せることを3つ挙げます。

  1. スマホを手の届かない場所に置く時間を作る
    起床後の30分と就寝前の30分だけでもスマホ断ち。DMNを働かせる余白を作る。
  2. 15分だけ外を歩く
    公園でも、近所でも。「自然に触れる」はそれくらいのハードルで始められる。特別な場所に行かなくていい。
  3. 日曜の夜に「翌週やること」を1つだけ書き出す
    一流の人たちは週末に翌週を「設計」する時間を取る。手帳に1行書くだけでも、月曜の出だしが変わってくる。

どれも難しいことじゃありません。「今度こそ充実した週末を」と思うなら、まず1つだけ試してみてください。

まとめ

「GWをなんとなく過ごしてしまった」という罪悪感を持っていた私に、この本はひとつの答えをくれました。

休み方に正解はないけれど、「意図を持って休む」という視点は持てるようになりました。次の週末から、ちょっとだけ意識を変えてみようと思っています。

GW明けにモヤっとしてる方、ぜひ手に取ってみてください。読み終わったあとに「次の週末が楽しみ」と感じられる一冊です。

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