仕事をしていると、ふと「あれ、今日も何もできなかった」と感じる瞬間ってありませんか?
朝イチから会議が入り、メールに追われ、気づいたら夕方。「あれ、自分が本当にやるべきことって何だったっけ?」そんな日々が続いていました。私も同じでした。時間が足りない。でも、なぜ足りないのかわからない。そのもやもやを抱えたまま手にとったのが、佐藤舞(サトマイ)さんの『あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』です。
この本、ひと言で言うと
「時間が足りない」と感じている人が、なぜそう感じるのか——その正体を暴き、具体的な対処法を教えてくれる本です。著者の佐藤舞さんはYouTubeチャンネル「サトマイ」でも人気のインフルエンサーで、心理学や行動科学をベースにした、わかりやすくて実践的なメッセージが特徴です。
タイトルの「あっという間に人は死ぬから」という言葉は、煽りではなく本質です。人生は有限で、その有限な時間を「時間を食べつくすモンスター」——つまり、優先度の低いタスクや習慣——に奪われていないか、真剣に問いかけてくる一冊です。
読んで刺さったポイント3つ
① 大人になると「時間が早く感じる」のは本当だが、それだけじゃない
子どものころに比べて、年を重ねるごとに時間が早く過ぎると感じる——これはジャネーの法則という心理学的現象で説明されていて、知っている方も多いと思います。でもこの本を読んで気づいたのは、「時間が早く感じること」以上に、「何に時間を使っているかの意識の低さ」が問題だということです。
私はサラリーマンとして毎日会社へ行き、それなりに忙しく働いています。でも正直、「今日は何を優先すべきか」を朝に明確に決めてから仕事をしていたかというと……そうでもありませんでした。来たメール、来た依頼、来た会議に引っ張られるまま一日が終わっていた。つまり「時間が食べつくされていた」わけです。
② 「重要度×緊急度」の見極めが、全てのカギ
この本で改めて重要性を感じたのが、タスクを「重要度」と「緊急度」で分けて考えるという考え方です。有名なアイゼンハワーマトリクスの考え方ですが、この本ではそれを日常のリアルな場面に落とし込んで説明してくれています。
私が気をつけるようになったのは「緊急だけど重要でないこと」への対処です。例えば、急に来るチャットの通知、細かい確認依頼、ちょっとした雑用。これらは「やらないといけない感」があるのに、実は自分の本来の仕事には全然関係ない。そういったものに一日のかなりの時間を取られていたと、読みながら気づきました。
③「時間が足りない」は感覚の問題じゃなく、設計の問題
この本でもっとも腑に落ちたのがこのメッセージです。「時間が足りないと感じるのは、あなたの能力が低いからではなく、時間の使い方を設計していないからだ」という視点。
ミニマリストとして生活の中の「モノ」は減らすよう意識してきた私ですが、「時間」に対しても同じ発想が必要だったのだと気づきました。モノを整理するように、一日のタスクも整理・取捨選択する。やることを減らすことで、やるべきことに集中できる。当たり前のようで、意識しないとなかなかできないことです。
今日からできるアクション3つ
- 朝の5分でその日の「最重要タスク」を1〜3個だけ決める。それ以外は「できたらやる」リストへ。
- 通知をオフにする時間帯をつくる。たとえば午前中の2時間は集中タイムと決め、チャットやメールは見ない。
- 「断ること」を練習する。緊急だけど重要でない依頼には、「少し待ってもらう」「他の人に振る」という選択肢があることを思い出す。
どれも小さなことですが、積み重なると一日の質がかなり変わります。私もこの3つを意識するようになってから、「今日は何もできなかった」と感じる日が減ってきた実感があります。
まとめ——どんな人に読んでほしいか
「時間が足りない」と感じているすべての方に、自信を持ってお勧めできる一冊です。
特に、毎日忙しく働いているのに「なんかうまくいっていない感」がある方、やりたいことはあるけど時間がなくて後回しにし続けている方、そういった方にはぜひ読んでほしいと思います。
「時間が足りない」のは、あなたの怠慢じゃない。設計していないだけ。そう思えるだけで、少し気が楽になりませんか?まずはこの本を手に取って、自分の「時間を食べつくすモンスター」の正体を確認してみてください。

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