毎日同じルーティンを繰り返しながら、ふと「これが自分のやりたいことなのか?」と立ち止まることはありませんか?
こんな感覚、会社員をしていると一度や二度ではないと思います。私も、朝の満員電車に揺られながら、自分の小ささに気づく瞬間があります。「世界にはまだ見ぬ国や文化、つながり、考え方、社会の構造があって、今いる自分の身の回りがすごくちっぽけに感じる」——そんな気持ちが込み上げることがあります。
今日ご紹介するのは、YouTuber・Bappa Shotaさんの著書『流れのままに旅をする。GO WITH THE FLOW』。旅エッセイというジャンルですが、読んでいると「旅のこと」よりも「生き方のこと」を深く考えさせられます。
Bappa Shotaさんとはどんな人か
Bappa Shotaさんは、世界各地を旅しながらYouTubeで発信を続けているクリエイターです。チャンネル登録者は100万人を超え、多くの人に支持されています。
彼が他の旅系YouTuberと一線を画しているのは、「自分の目で見て、自分で体験したことだけを発信する」というスタンス。第三者の情報を引用するのではなく、自らが現地に赴き、その文化に溶け込み、現地の人と話し、感じたことを言葉にしています。だからこそ、見ていて「信頼できる」という感覚が生まれる。
私自身もYouTubeでたまに動画を観ることがあるのですが、「この人は本物だな」と感じる瞬間が何度もありました。それはきっと、発信の裏に本物の経験が積み重なっているからだと思います。
この本は、そんなShotaさんが書き下ろした一冊。旅の体験談を通じて「幸せに生きるために大切なこと」を語っています。タイトルにある「GO WITH THE FLOW(流れのままに)」は、Shotaさんが人生で大切にしている言葉です。人生のさまざまな出来事や出会いに抗わず、流れに身を委ねながら進んでいく——そんな生き方の哲学が詰まっています。
読んで気づいたこと・刺さったポイント
1. 世界は自分の想像より、はるかに広い
本を読んでいて、何度もハッとさせられました。私たちはつい、自分の日常・自分の会社・自分の人間関係の中だけで物事を考えてしまいます。でもBappa Shotaさんが旅した先々で出会う人々、文化、価値観は、私たちが「当たり前」だと思っていた常識を静かに崩してくれます。
たとえば、ある国では「モノを持たないこと」が豊かさの象徴だったり、別の地域では「今この瞬間を楽しむこと」が最優先されていたり。ミニマリストとして「モノを減らすことで、本当に大切なものが見えてくる」と感じている私には、この感覚がすごく響きました。世界の各地で、すでにそれを体現している人たちがいる。そのことが、なんだか嬉しかったです。
「今いる自分の身の回りがすごくちっぽけだ」と感じるのは、決して悪いことではありません。それは視野が広がっているサインだと、この本を読んで思いました。
2. 信頼できる発信者の条件は、体験の深さにある
この本を読んで改めて感じたのが、「自分で経験したことを語る人の言葉は、やはり重みが違う」ということ。Shotaさんの文章には、観光ガイドには載っていないような視点が詰まっています。それは現地の人と同じ目線で時間を過ごしたからこそ生まれた視点です。
サラリーマンとして日々仕事をしている中で、私も「どうしたら自分の言葉で語れるようになるか」を考えることがあります。情報を仕入れるだけでなく、実際に動いて、体験して、初めて「自分の意見」が生まれる。Bappa Shotaさんの発信が多くの人に刺さるのは、まさにここに理由があると思います。この本はそのことを、丁寧に教えてくれます。
3. 人生は短い。だから、やりたいことは今やる
この本の核心はここだと思います。Shotaさんは19歳のとき、夢を失い、自ら命を絶とうとした経験があるといいます。そこから海外旅行をきっかけに人生が変わった。
「人生は短い。やりたいことはやろう」——この言葉は、インターネット上で何万回も語られているかもしれません。でも、実際に世界を旅して、さまざまな価値観や生き方を目の当たりにした人が語る言葉は、説得力が違います。ページをめくりながら、なんだか背中をそっと押されるような感覚がありました。
「後でやろう」が口癖になっていた自分に、静かに問いかけてくれる一冊です。
今日からできるアクション
この本を読んで「よし、明日から旅に出よう!」と思う必要はありません。まずは小さなことから始めてみてください。
① 知らない国や文化について、10分だけ調べてみる
YouTubeでもWikipediaでも構いません。今まで気にしたことのなかった国に目を向けるだけで、世界の見え方が少し変わります。Shotaさんの動画から入ってみるのもおすすめです。
② 「自分の意見」を言語化する習慣をつける
日記でも、メモアプリでも。日々感じたことを「自分の言葉」でアウトプットする練習をしてみましょう。体験に根ざした自分の言葉が積み重なっていきます。
③ 「やりたいけど後回しにしていること」を一つ書き出す
旅でも趣味でも、人間関係でも。「いつかやろう」と思ったまま放置していることを、紙に書いてみてください。書くだけで、不思議と行動へのハードルが下がります。人生は短い——Shotaさんのその言葉を思い出しながら。
まとめ・感想
『流れのままに旅をする。GO WITH THE FLOW』は、旅エッセイの皮をかぶった「生き方の本」です。
読む前は「旅が好きな人向けの本かな」と思っていましたが、読み終わると「自分はどう生きたいか」を真剣に考えていました。Shotaさんが世界を旅しながら感じた「人生の豊かさ」は、旅に出なくても、今の自分の日常に取り込める要素がたくさんあります。
自分の日常がちょっとちっぽけに感じてきた人、このままでいいのかと迷っている人、「人生を自分らしく生きたい」と思っているすべての人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
流れのままに。まずは一歩、動いてみましょう。

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