B子さんの「俺よりマシ」がダークなのに励まされる。“B子”の読み方の秘密にもやられた話

B子 俺よりマシ THE FIRST TAKE風スタジオのマイクと逆立ちの影 気づき

B子さんの「俺よりマシ」という作品に出会ってしまいました。きっかけは、先日ご紹介した「もらいもん」です。あの日から毎晩のように動画を見て、毎日泣いています。そして今回、また別の神曲を見つけてしまいました。

「もらいもん」から始まったB子さん巡り

「もらいもん」の余韻が、どうにも抜けませんでした。そこで、B子さんの他の動画も見てみることにしたのです。

すると、とんでもない作品に出会いました。正式タイトルは「水原一平 – 俺よりマシ / THE FIRST TAKE【完全フルver】」。再生回数は、なんと400万回を超えています。

なお、タイトルには実在の人物を思わせる名前が入っています。ただ、B子さんのチャンネルは架空の世界を描く作品群です。そのため本記事では、実際の事件や人物には触れません。あくまで「作品としての感想」を書いていきます。

最初の印象は「ダークな作品なのね」

真っ白なスタジオに、ぽつんと立つ人物。あの有名な一発撮り音楽番組を思わせる演出で、歌が始まります。

歌い出しの空気は、正直かなりダークです。どん底にいる主人公が、静かに自分の状況を歌っていく。「これは重い作品かもしれない」と、最初は身構えました。

ところが、です。映像が進むにつれて、印象がどんどん変わっていきました。

「俺よりマシ」は励ましの音楽だった

気づいたのは、曲の後半でした。どん底の主人公の歌を聴いているうちに、不思議な感覚になるのです。「自分の悩みは、まだマシかもしれない」と。

つまりこれは、励ましの音楽なんです。落ち込んだ人を、正面から励ますわけではありません。「俺よりマシじゃね?」と笑わせながら、そっと背中を押してくれる。この距離感が絶妙でした。

さらに、歌詞の要所要所に韻が散りばめられています。意味とリズムがかみ合う瞬間が何度もあり、聴いていてとても心地よいのです。もちろん、歌詞そのものはここには書きません。ぜひ本編で確かめてください。

まずは、こちらからどうぞ。3分40秒です。

B子さんとは何者?「B子」の読み方の秘密

ここからは、ちょっとした小ネタです。そもそもB子さんとは、何者なのでしょうか。

チャンネルの説明欄によると、作品は3DCG制作ソフト「blender」で作られています。しかも、映像制作において基本的にAI生成は使っていないそうです。あの映像を手作業で生み出していると知り、驚きました。

そして説明欄の記載に何か違和感を感じちょっと遠目で見てみたところ、仕掛けをみつけました!
文章の各行の頭文字を、縦に読んでみてください。

B子さんのYouTubeチャンネル説明欄。各行の頭文字の縦読みの仕掛け
B子さんのチャンネル説明欄。赤枠の頭文字を縦に読むと……

浮かび上がるのは「あっかんべえ子だよ」の文字。つまりB子は「びーこ」ではなく、「べえ子」と読むようなのです。

こんなところにまで遊び心を仕込むなんて、なんて面白い人なんだろうと。正直、崇拝しつつあります。引き続き、この方のファンでいようと思いました!

ちなみに、動画のハッシュタグには「あっかんB太郎」という名前もありました。

考察:ラストの“逆立ち”には何の意味があるのか

ここからは、少し踏み込んだ考察です。なお、まっさらな状態で見たい方は、先に動画をどうぞ。

この作品、ラストが不思議なんです。ダンスの末に、主人公は逆立ちのようなポーズで静止します。まるで「大」の字を逆さにしたような姿です。こういうブレイクダンスをみたことあるのですが、もしかしてべえ子さんだからいろんな意味を含めているのではないか!?とも勘ぐってしまいました。

公式な解説は、探した限り見つからなかったですが、私の勝手な解釈を3つ書いてみます。

説①:どん底の視覚化。人生が逆さまになっても、それでも踊る。あの静止は、倒れているのではありません。むしろ、踏ん張っている姿に見えるのです。

説②:苗字説。 逆さの「大」の字は、画面の向こう側から見れば正しい「大」です。となるとこの方の話でよくでてくる方の苗字の一文字を示しているとか。

説③:オマージュの反転。本家の歌う一発撮り番組は、歌い終わると「静」で終わります。一方この作品は、「動」のまま終わるパロディとしての、最後のひねりとか。

そしてもうひとつ別の背景として、B子さんを調べていたらこのチャンネルは、あっかんB太郎さんの本家チャンネルが制限を受け、一から再出発した場所とのこと。
もしかしたらクリエイターさんご本人が、再出発の当事者でもあるわけで、だからこの笑い&励ましには、実感と優しさが宿るのではないか。「俺よりマシ」と笑わせる裏に、「だから大丈夫」という眼差しを感じるのです。

説④:隠し署名説。逆さの「大」の字は、画面の向こう側から見れば正しい「大」でありながら、頭の位置とか、曲げた左手の部分が「・(てん)」に見えると「太」と見ると仮定した場合、B子さんの元々の本家チャンネルは「あっかんB太郎」とのことで、このブレイクダンスとの止まったシーンそのB「太」の字に通じる、遊び心のサインかなとか。

もちろん、これも私の勝手な解釈です。皆様はどう見られていますか。

ミニマリスト的な学び:「比較」は使いよう

「人と比べると不幸になる」。ミニマリスト界隈では、よく言われる言葉です。私も基本的には、その通りだと思っています。

しかし、この作品は少し違いました。「比較」を笑いに変えて、悩みを軽くしてくれるのです。

上を見てうらやむのではありません。フィクションの底を見て、「自分はまだやれる」と思う。これは比較のいい使い方かもしれません。

モノを手放すように、重たい悩みも少し手放す。そんな感覚に近い3分40秒でした。

今日からできるアクション

まずは1本だけ、見てみてください。時間は3分40秒です。

おすすめは、疲れて帰ってきた日や悩みの多い夜です。お風呂上がりにスマホで1本。それだけで、明日が少し軽くなるかもしれません。

そして気に入ったら、「もらいもん」もぜひ。私のおすすめの見る順番は、前回の記事にまとめています。

まとめ

「俺よりマシ」は、ダークな見た目の励ましソングでした。韻の心地よさは、ぜひ本編で味わってください。また、B子さんの説明欄には縦読みの仕掛けもあります。

「もらいもん」で泣き、「俺よりマシ」で笑って励まされる。B子さんの世界は、本当に懐が深いです。ファンです。

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