最近、大雨のニュースを見るたびに胸がざわつく。そんな方も多いのではないでしょうか。私もそのひとりです。
そこで、温暖化と大雨の関係を調べてみました。すると、「地球の水の総量は、温暖化でもほぼ変わらない」と知って驚きました。今日はその気づきと、自分にできることを書きます。
佐倉市の大雨ニュースを見て、調べ始めました
以前、旅行で千葉県佐倉市を訪れたことがあります。目的は、城下町に残る武家屋敷の見学でした。静かな生け垣の道を歩いた時間を、今でもよく覚えています。
ところが、先日のニュースで佐倉市の名前を見かけました。報道によると、台風25号の大雨で高崎川があふれたそうです。さらに、表町の周辺では道路が冠水していました。
正直なところ、とても悲しくなりました。一度歩いた町だと、ニュースが他人事に思えないのです。そこで、「なぜこんなに大雨が増えたのか」を自分で調べることにしました。
驚いたこと:地球の水の総量は、温暖化でも変わらない
まず、Geminiに「温暖化で地球の水は増えるの?」と聞いてみました。すると、返ってきた答えは意外なものでした。
つまり、地球にある水の総量は、温暖化でもほぼ変わらないのです。水は、水蒸気・雨や海・氷と姿を変えて回っているだけだからです。
私はてっきり、「雨が増えた=水が増えた」と思い込んでいました。しかし、実際は違いました。増えているのは水そのものではありません。変わっているのは「水の居場所」だったのです。
たとえば、コップ1杯の水を思い浮かべてみてください。その水は、かつて海だったかもしれません。また、雲や氷河だった時期もあったはずです。
つまり、地球の水は形を変えながら、ずっと巡り続けています。ミニマリストの私には、この「増やさずに巡らせる」仕組みがどこか身近に感じられました。
水の総量は同じなのに、なぜ大雨が増えるのか
空気が抱えられる水蒸気が増える
ポイントは、空気の「水をためこむ力」です。気温が1℃上がると、空気が含める水蒸気は約7%増えるといわれています。
たとえるなら、空気は水を運ぶバケツのようなものです。温暖化でバケツが大きくなると、一度にこぼす水も増えます。そのため、降るときは一気に強い雨になりやすいのです。
数字で見ても、強い雨は増えている
実際に、気象庁のデータも確認しました。1時間に50mm以上の雨は、1976〜1985年には年に約226回でした。一方、2016〜2025年の平均は年に約340回です。
つまり、約1.5倍に増えています。さらに、1時間80mm以上の雨は約1.8倍です。なお、強い雨ほど増え方が大きいのも特徴です。
降る場所と降らない場所の差が広がる
また、水の総量が同じだからこそ、偏りが生まれます。ある場所で大雨が降れば、別の場所では雨が減ります。そのため、洪水と干ばつが同時に増えると考えられています。
要するに、水が「増えた」のではありません。水が「暴れやすくなった」のです。この言い方が、私にはいちばんしっくりきました。
大雨の時代に、自分にできることを考えた
では、ひとりの会社員に何ができるのでしょうか。私は「減らす」と「備える」の2つに分けて考えました。
もちろん、個人の行動だけで温暖化は止まりません。ただし、不安なまま何もしないより、できることを決めたほうが気持ちは軽くなります。
減らす:ミニマリストの暮らしは温暖化対策にもなる
まずは、原因を少しでも減らす行動です。実は、ミニマリストの暮らしととても相性が良いと気づきました。
- モノを買う前に「本当に必要か」を一晩考える
- 使わない家電を手放し、家電の数そのものを減らす
- エアコンは我慢せず、フィルター掃除で効率よく使う
- 近い距離は歩くか、電車やバスを使う
たとえば、モノを1つ買わなければ、作る・運ぶ・捨てるエネルギーが丸ごと減ります。つまり、「持たない」はそのまま小さな温暖化対策なのです。
職場でも「持たない」はできる
また、会社員として職場でできることもあります。私が意識しているのは、次の3つです。
- 会議の資料は紙に刷らず、画面で見る
- 使っていない会議室の照明と空調を消す
- 社用車やタクシーは、本当に必要なときだけ使う
どれも地味で、誰にも気づかれないかもしれません。しかし、職場は人数が多いぶん、小さな習慣が積み重なります。さらに、ムダな紙や移動が減れば、仕事そのものも身軽になります。
つまり、温暖化対策は「我慢」ではありません。むしろ、ミニマリストにとっては「ムダを減らす工夫」の延長なのです。
備える:自分の住む場所のリスクを知る
一方で、大雨はすでに増えています。そのため、身を守る準備も同じくらい大切です。
- ハザードマップで、自宅と職場の浸水リスクを確認する
- 避難場所までの道を、晴れた日に一度歩いておく
- 気象庁の「キキクル」や自治体の防災アプリを入れる
- ライト・モバイルバッテリー・飲み水だけは必ず用意する
なお、私は以前、自宅の安全性を地図で調べました。やり方は重ねるハザードマップで自宅は大丈夫?お盆に住まいの安全性を調べた話にまとめています。
また、モノを増やさない防災の考え方は台風15号で考えた、ミニマリストのための防災対策とはで紹介しました。さらに、大雨の翌朝に車で出かけるならトヨタ「通れた道マップ」も便利です。
知る:遠くの被害を他人事にしない
さらに、もう1つ大切だと思うのが「知ること」です。私が佐倉市のニュースに心を動かされたのは、一度その町を歩いたからでした。
つまり、旅や経験は、遠くの出来事を自分ごとにしてくれます。そして、自分ごとになれば、行動は自然と変わっていきます。
たとえば、次に旅行へ行ったら、その土地の川や水路にも目を向けてみてください。水がどこから来て、どこへ流れていくのか。それを知るだけで、ニュースの見え方が変わります。
なお、これはお金もモノも増やさない楽しみ方です。身軽な旅と防災の意識は、意外と相性が良いのかもしれません。
もっと知りたい人へ:水の未来を考える一冊
今回調べてみて、水の問題をもう少し深く知りたくなりました。そこで見つけたのが、沖大幹さんの『水の未来――グローバルリスクと日本』です。
沖さんは、水の循環と気候変動を長く研究してきた水文学者です。この本では、世界の水問題を悲観しすぎずに考える視点が語られています。
たとえば、「バーチャルウォーター」という考え方があります。これは、輸入した食べ物を作るのに使われた水のことです。つまり、私たちは見えないところで海外の水も使っているのです。
今日からできる3つのこと
- ハザードマップで、自宅と職場の浸水リスクを5分だけ調べる
- 次に何か買う前に、「本当に必要か」を一晩考える
- 家族と「大雨のときはどこに逃げるか」を1つ決めておく
どれも、お金はかかりません。まずは1つだけ、今日やってみてください。
まとめ:水の総量は変わらない。だからこそ偏りに備える
地球の水の総量は、温暖化が進んでもほぼ変わりません。しかし、水の居場所の偏りは大きくなっています。その結果が、今の大雨なのだと理解できました。
正直に言えば、ひとりの力は小さいです。それでも、「持たない暮らし」と「備える習慣」は今日から始められます。
佐倉市をはじめ、被害にあわれた地域の一日も早い復旧を願っています。この記事が、自分の町を見直すきっかけになればうれしいです。
参考にした資料:気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」/環境省「深刻化する豪雨」パンフレット









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