台風が近づくと、天気予報を何度も確認してしまう。そんな経験はありませんか。私もその一人です。窓の外の雨風を見ながら、少し落ち着かない気持ちになります。
今回の台風15号は、茨城県に統計史上初めて上陸するという、まさに「もしも」が現実になった台風でした。YouTubeでニュースを見ながら、私はふと考えました。「モノを持たない自分は、いざという時に困るのではないか」。そんな不安です。
台風15号がきっかけで、防災を見直した
2026年8月11日、台風15号は茨城県鹿嶋市付近に上陸しました。中心気圧は980hPa、最大風速は25m/s。関東や東北では、河川の氾濫や土砂災害への警戒が呼びかけられました。
ニュースやSNSでは「台風情報」が検索急上昇ワードになるほど、多くの人が不安を抱えていました。私の周りでも「防災グッズ、何も準備していない」という声を多く聞きました。そのため、私自身も改めて自分の防災対策を見直すことにしました。
なぜモノを持たないことに不安を感じたのか
私はミニマリストとして、モノを増やさない暮らしを続けています。部屋には最低限の家具しかありません。それでも、台風のニュースを見るたびに心のどこかで迷いが生まれます。
「もし停電したら」「もし断水したら」。そう考えると、何も備えていない自分が心細く感じられました。しかし、よく考えてみると、この不安の正体は「モノが少ないこと」ではありませんでした。
本当の原因は「何を、どれだけ備えればいいか分からないこと」だったのです。つまり、必要なのはモノを増やすことではなく、正しい知識と選び方でした。
ミニマリストは災害に弱い、という誤解
「ミニマリストは防災グッズを持っていなさそう」。そう思われることがあります。たしかに、押し入れいっぱいの備蓄はミニマリストらしくありません。しかし、それは「備えない」こととは違います。
むしろミニマリストの本質は「本当に必要なものだけを見極める」ことです。つまり、防災も同じ視点で考えれば良いのです。たくさん持つのではなく、少数精鋭で備える。これがミニマリスト流の防災だと気づきました。
実際、防災の専門家も「あれもこれも」と買い込むより、生命維持に直結するものを優先すべきだと指摘しています。水・食料・情報源・光源。この4つに絞れば、モノは意外と少なくて済みます。
「減らす」と「備える」は矛盾しない
私が実践しているのは「ローリングストック」という方法です。特別な非常食を買い込むのではなく、普段使う水や食品を少し多めに持ちます。そして古いものから使い、減った分だけ買い足します。
この方法なら、防災専用の「非常持ち出し袋」を新たに増やす必要がありません。日常の延長線上に防災があるからです。たとえば、レトルトカレーやカップ麺は、普段の食事にも使えます。
また、防災グッズを選ぶときは「一つで何役もこなせるか」を基準にしています。たとえばモバイルバッテリーは、普段はスマホの充電に使い、停電時には貴重な電源になります。特別なものを買い足す必要はありません。
つまり、防災グッズを「別枠」で持つのではなく、日用品のリストに組み込んでしまう。これがモノを増やさないコツです。
私が実際に見直した防災アイテム4つ
台風15号をきっかけに、私は次の4つを見直しました。どれも「普段使いできるもの」を選んでいます。
- 水と食品のローリングストック:ペットボトルの水とレトルト食品を1週間分、普段の食料棚に置く
- 大容量モバイルバッテリー:通勤バッグに入れっぱなしにできる、コンパクトで軽いものを1つだけ
- コンパクトライト:キャンプにも使える小型のLEDライトを、防災用と兼用する
- 簡易トイレ:断水時のために、コンパクトな凝固剤タイプを数回分だけ用意する
特別な防災グッズをそろえたわけではありません。すでに家にあるもの、普段使っているものを「災害時にも使える」という視点で見直しただけです。
ミニマリストがやりがちな防災の落とし穴
ここで一つ、注意したいことがあります。それは「減らすこと」を優先しすぎて、必要なものまで削ってしまうケースです。
たとえば、水や食品を「かさばるから」という理由で持たないのは危険です。生命に関わるものだけは、ミニマリストであっても例外だと考えています。一方で、防災専用のヘルメットや大きな工具箱まで必要かどうかは、住んでいる地域や家族構成によって変わります。
そのため、まずは「命に関わるもの」と「あると便利なもの」を分けて考えることをおすすめします。前者は削らず、後者は本当に必要か見極める。この線引きが、ミニマリストらしい防災だと思います。
一人暮らしのミニマリストが意識したいポイント
一人暮らしの場合、家族と分担できない分、すべて自分で判断する必要があります。だからこそ、シンプルな備えが向いています。
私が特に意識しているのは「情報源を絶やさないこと」です。スマホの充電が切れると、台風の進路も避難情報も分かりません。そのため、モバイルバッテリーは満充電の状態を常に保つようにしています。
さらに、電池式のラジオを1台だけ持っています。スマホが使えない状況でも、情報を得る手段があると安心です。これも、普段は使わなくても場所を取らない小さなものを選んでいます。
一人暮らしだからこそ、少ない道具で自分の身を守る工夫が求められます。そのため、日頃から「これ一つで足りるか」を意識して選ぶ習慣が役立ちます。
今日からできるアクション
ミニマリストの防災対策は、難しいことではありません。今日からできることを3つ挙げます。
- 冷蔵庫と食料棚を開けて、水と食品が3日分あるか確認する
- モバイルバッテリーを1つ、常にバッグに入れておく習慣をつける
- 懐中電灯やライトの電池が切れていないか、今すぐチェックする
この3つなら、新しいモノを増やさずに始められます。まずは家にあるものを見直すことから、防災は始まります。
まとめ
台風15号は、多くの地域に大きな被害をもたらしました。一方で、私自身にとっては防災を見直す良いきっかけにもなりました。
ミニマリストだからこそ、本当に必要なものだけを厳選して備えられます。「持たない暮らし」と「もしもの備え」は、決して矛盾しません。
もし今、防災グッズが何もないと感じているなら、まずは今日の帰り道にペットボトルの水を1本買うことから始めてみませんか。それだけで、明日の安心が変わります。









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