論理的思考クイズ——天使・悪魔・人間の問題に挑戦した記録

思考・読書

「最近、自分で考えることが少なくなったな」と感じたことはありませんか。

わからないことがあればすぐスマホで検索。答えは一瞬で出てくる。便利な時代になった反面、頭を使って考え抜く機会がどんどん減っている気がしています。

サラリーマンをやっていると、仕事でも「調べれば出てくる」ことに頼りきりになりやすい。自分の頭で論理を組み立てる習慣が、気づかないうちに錆びついているのかもしれない、とずっと思っていました。

歯医者の帰り道で出会った一冊

先日、前歯の詰め物が欠けてしまい、平日の午前休を取って歯医者へ行ってきました。土曜日は予約がずっと埋まっていたので仕方なく。サラリーマンにとって平日の休みはちょっとした非日常で、なんとなく得した気分になります。

帰り道にふらりと本屋に立ち寄ると、白背景に緑のQが目を引く本が山積みになっていました。手に取ってぱらぱらとめくってみると、面白い。いつもはKindleで買うことが多いのですが、この本はトイレの棚に置いてじっくり読みたいタイプだと直感し、珍しく紙の本で購入しました。

それが、野村裕之さんの『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』(ダイヤモンド社)です。

この本、一言で言うと何の本か

「論理的思考力を鍛える問題集」です。ただの頭の体操ではなく、問題を解くプロセスを通じて、日常や仕事で使える論理的な考え方が自然と身につく構成になっています。

難解な数学の知識は不要。必要なのは「ちゃんと考えようとする姿勢」だけ。そこが自分には刺さりました。タイトルに「頭のいい人だけが」とありますが、読んでみると「誰でも鍛えられる」という内容です。むしろ、今まで考えることをさぼってきた人ほど気づきが多いと思います。

特に刺さった問題:天使・悪魔・人間クイズ

本の中で特に印象に残ったのが、こんな設定の問題です。

天使はかならず真実を言い、悪魔はかならず嘘をつき、人間はランダムに真実や嘘を言う。3人の村人A・B・Cのうち、1人は天使、1人は悪魔、1人は人間である。彼らの発言から、それぞれが何者かを特定せよ。

これ、シンプルに見えてものすごく頭を使います。「ランダムに真実や嘘を言う人間」の存在がやっかいで、確定情報と不確定情報を整理しないと解けない。

普段なんとなく「たぶんこうだろう」で判断していることが、こういう問題に向き合うと途端に崩れる。根拠を持って論理を積み上げる力が、いかに普段使われていないかを痛感しました。仕事の会議でも似たような状況はよくあります。「なんとなく賛成」「空気でそう決まった」という経験は、サラリーマンなら誰しも身に覚えがあるはずです。

「考える力」はトレーニングで戻せる

この本を読んで気づいたのは、論理的思考は才能ではなくトレーニングで鍛えられるということです。

筋肉と同じで、使わなければ衰えるし、使えば戻る。30代・40代になっても、正しく鍛えれば確実に思考力は上がる。そういうメッセージがこの本には込められていると感じました。

1問1問がちょうどよい難易度で、解けたときの気持ちよさが次を読むモチベーションになります。スマホをいじる代わりにトイレで1問解くだけでいい。それだけで少しずつ「考える習慣」が戻ってくる気がしています。

ミニマリストとして「モノを増やさない」を意識している自分ですが、こういう本は手元に置く価値があると思っています。何度も繰り返し解ける問題集は、Kindleより紙の方がしっくりくる数少ないケースのひとつです。

今日からできること

  • スマホで検索する前に、まず30秒だけ自分で考えてみる
  • 本書を1日1問ペースで読み進める(トイレや寝る前の5分でOK)
  • 問題を解いた後、なぜそう考えたかを言語化してから解説を読む

読む前と後で変わったこと

この本を読み始めてから、少しだけ日常の見え方が変わりました。ニュースを読むとき、会議の議論を聞くとき、「この主張の根拠は何だろう?」「前提に見落としはないか?」と自然に考えるようになってきた気がします。

完全に身についたとは言えないけれど、「考えることを面倒くさがらない」姿勢だけは少し取り戻せた感覚があります。それだけでも、この本を手に取った価値はあったと思っています。

まとめ

検索に慣れすぎると、思考が「答えを探す」方向にしか動かなくなります。でも本当に必要なのは、答えのない問いに向き合って自分なりの筋道を立てる力ではないでしょうか。

歯医者の帰り道で偶然出会ったこの本ですが、久しぶりに「頭を使う読書」ができている感覚があります。「最近考えることが減ったな」と感じているサラリーマンの方、論理的思考を鍛えたい方に、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。

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