すごく久しぶりに会った友人から、「これからパチスロ行くけど、一緒にどう?」と誘われました。
正直に言うと、この年になるまで一度もあの場所に足を踏み入れたことがありませんでした。なんとなく敷居が高くて、自分には縁のない世界だと思っていたからです。
しかし、せっかくの機会です。「初めて」を体験してみるのも悪くないと思い、思い切ってついて行くことにしました。今日は、その体験記です。
初めて足を踏み入れたパチスロ店
お店に入った第一印象は、とにかく「音と光がすごい」でした。大音量のBGM、点滅する派手なランプ、そして独特のメダルの音。少し圧倒されてしまいました。
そんな私を見て、友人は慣れた様子で台の選び方や遊び方を教えてくれました。なるほど、こういう仕組みになっているのか、と勉強になることばかりです。
まず驚いた「1枚いくらで遊ぶか」のちがい
まず根本的なことを教わりました。それは「同じパチスロでも、1枚あたりの金額(レート)が違う台がある」ということです。
代表的なのが、「20円スロット」と「5円スロット」です。メダル1枚を借りるのにいくらかかるか、という違いになります。
20円スロットの場合
20円スロットは、メダル1枚が20円です。つまり、1,000円を出すと50枚のメダルが借りられます。これがいわゆる標準的なレートです。
当たれば大きく増えますが、その分なくなるのも早いです。友人いわく「あっという間に1,000円が消えることもある」とのことでした。
5円スロットの場合
一方、5円スロットは、メダル1枚が5円です。貸玉というボタン同じ1,000円でも、なんと200枚のメダルが借りられます。20円スロットの4倍です。
つまり、同じお金でも4倍長く遊べる計算になります。その代わり、当たったときに増える金額も4分の1です。
初心者の私には、まず5円スロットが向いていると教わりました。少ないお金で長く遊べるので、ルールを覚える練習にちょうどいいそうです。なるほど、同じ台でも遊び方がこんなに違うのかと驚きました。
実際、1,000円でどのくらい遊べるのか
では、実際にどのくらい遊べるのでしょうか。やってみて分かったことがあります。台に座り、台の横にあるお札を入れるスリットがあるのでそこに1000円入れ「貸玉」というボタンを押してメダルに交換します。1回レバーを回して遊ぶのに、メダルを3枚使うのです。
つまり、計算するとこうなります。20円スロットの50枚なら、約16回。5円スロットの200枚なら、約64回です。同じ1,000円でも、遊べる回数が4倍違います。
さらに、時間で考えると差はもっと体感できます。1回回すのに30秒くらいかかるとします。すると、全然当たらない場合はこうでした。
- 20円スロット:体感10分くらいで1,000円が飛んでいく
- 5円スロット:体感30分くらい遊べる
もちろん、途中で当たりがあれば、メダルが増えてもう少し遊べます。しかし、当たらないとあっという間です。「お金が時間に変わっていく」感覚が、初めてよく分かりました。
またゾロ目は狙っても出るわけではなく、台毎に抽選確率は決まっていて、レバーを引いた瞬間に当たりor ハズレが決まるようです。たしかに狙ってストップボタンを押してみたのですがロール画面が滑って揃わないですね。
教えてもらった「BIG」と「REG」のちがい
また、教わったのが、ボーナスには2種類あるということです。それが「BIG(ビッグボーナス)」と「REG(レギュラーボーナス)」です。
BIG=大きな当たり
BIGは、文字通り「大きな当たり」です。「7・7・7」のような目立つ図柄が揃うとスタートします。もらえるメダルの量が多く、プレイヤーにとっての大本命だそうです。
一定の枚数(200枚や300枚など)を獲得するまで、メダルがどんどん払い出される特別な時間が続きます。引けた瞬間はやはり爽快とのことでした。
REG=小さな当たり
一方、REGは「小さな当たり」です。「BAR」という図柄が絡んで揃うことが多く、もらえるメダルはBIGの半分から3分の1ほど。あっさり終わってしまいます。ただし、面白い話も聞きました。「REGがよく当たる台ほど、いい台の可能性が高い」というのです。
つまり、ただ大当たりを待つだけではなく、台の良し悪しを見分けるヒントにもなっているわけです。投入した金額以上に勝つためには大当たりが必要だが、小当たりが続いても長く遊べるようになるという感じですね。なるほど、奥が深いなと感じました。
ところで、どのくらいの人がやっているの?
体験してみて、ふと気になりました。「世の中の人は、どのくらいパチンコやパチスロをやっているんだろう?」と。そこで、少し調べてみました。
今やっている人は「10人に1人」くらい
日本生産性本部の『レジャー白書』などによると、1年間に1回以上遊んだ人の割合は約7〜9%だそうです。人口に換算すると、およそ690万〜860万人になります。
つまり、大人の10人に1人くらいが、今も店舗に足を運んでいる計算です。特に20〜50代の男性の比率が高いとのこと。意外と多いような、少ないような、不思議な感覚でした。
経験者になると「2人に1人」
さらに、「過去に一度でもやったことがある人」になると、割合はぐっと上がります。なんと約40〜50%。大人の2人に1人は経験者という計算です。
実は、ピーク時の1990年代半ばには、参加人口が約3,000万人もいたそうです。当時は大人の4人に1人が遊ぶ、まさに大衆娯楽の王様でした。
しかし今は、スマホゲームや動画配信など娯楽が多様化しています。そのため、競技人口自体は減少傾向にあるとのことです。私が今まで未経験だったのも、時代の流れなのかもしれません。
気になる戦歴は……最終的にマイナス2,000円
さて、初心者の私の戦歴も正直にお伝えします。この日は2軒のお店をはしごしました。
まず1軒目のお店では、3,000円を使って、3,000円分を勝ちました。大当たりはしなかったのですが、小当りはしたようです。つまり、プラスマイナスゼロのトントンです。初めてにしては上出来かもしれません。
しかし、2軒目のお店では、2,000円を使ってそのまま終了しました。あっさり負けてしまった形です。
結果として、最終的な戦歴はマイナス2,000円でした。大負けはしませんでしたが、継続してやっていくとトータルでは負けてしまうのかな・・・と実感しました。ただプロの方とかパチンコ・パチスロでしっかり稼がれている方もいるかと思うのでまだまだ奥が深そうです。
勝ったメダルを現金に換えるまでの流れ
ところで、勝った場合はどうやって現金に交換するのでしょうか。1軒目で3,000円分勝ったとき、その流れも初めて体験しましたがこれがなかなか独特でした。
まず、座っているパチスロ台のサイド側の「返却」ボタンを押して、溜まったメダルをカード残高に入れて取り出します。次に、店内のフロント近くにある精算機のような機械に、残高の入ったカードを差し込みます。そして「交換」ボタンを押しました。
すると、小さなメダルが入った記念品が3枚と、レシートが出てきました。レシートには「21ポイント」のような記載がありました。
そのレシートは、店内フロント近くのお菓子交換コーナーへ。そこで、ポイント分のお菓子に交換しました。いろいろと駄菓子やジュース等が並んでいて楽しかったです。小さなお菓子は1ポイント、中くらいのお菓子は3ポイント、ジュースは9ポイントみたいな交換率が記載されていました。そして、なるほど、ここまでは「景品交換」なのだなと理解しました。(Topの画像が交換したお菓子です。2軒目での友人が交換した菓子も含んでいます)
さらに面白かったのは、その後です。そのパチンコ店は出入り口が複数ありますが、他の人が多く出ていく出口側に付いて行くと、お店を出た近くのところに、宝くじ売り場のような小さな窓口がありました。そこで記念品のメダルを渡すと、3枚が3,000円の現金に交換されたのです。これが特殊景品と呼ばれるものと理解しました。
お店の中で直接お金がもらえるわけではない。この仕組みには驚きました。世の中には、いろいろなルールがあるんだなと実感した瞬間でした。
初めて行ってみて感じたこと
正直、ハマるかどうかと言われると、私はのめり込むタイプではなさそうです。お金の使い方という意味でも、ミニマリスト的な感覚が顔を出してしまいます。
しかし、未知の世界を知ることができたのは、とても良い経験でした。知らないまま「自分には関係ない」と決めつけるより、一度体験してみることで見えるものがあります。
何より、久しぶりに会った友人と同じ時間を過ごせたことが一番の収穫でした。勝ち負けよりも、その時間こそが価値だったように思います。
「負けると分かっていてもやめられない」のはなぜか
今回の体験を通して、ひとつ不思議に思ったことがあります。多くの人が「トータルでは負ける」と分かっているのに、なぜやめられないのでしょうか。
その答えのヒントになるのが、行動経済学という学問です。人がなぜ不合理な選択をしてしまうのか、その仕組みを解き明かしてくれます。
たとえば「プロスペクト理論」という考え方があります。人は得をする喜びより、損をする痛みを大きく感じる生き物だそうです。だから「ここでやめたら負けが確定する」と思うと、つい次のお金を入れてしまうのです。
こうした心理を知っておくと、ギャンブルに限らず、日々のお金の使い方も少し冷静に見られるようになります。私が読んで分かりやすかったのが、こちらのベストセラーです。
今日からできること
- 「自分には縁がない」と思っていることも、誘われたら一度体験してみる
- 遊ぶときは、最初に「使う金額の上限」を決めておく
- 勝ち負けより「誰と過ごす時間か」を大切にする
新しい体験は、いくつになってもできるものですね。これからも食わず嫌いをせず、いろいろなことに少しずつ触れてみたいと思います。






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