ソウルの広蔵市場(광장시장)に着いた瞬間、看板がハングルだらけで一気に不安になる。私も最初はそうでした。
ただ、結論から言うと、広蔵市場看板は「장」という1文字を覚えるだけで推測できるようになります。なぜなら、韓国語には漢字からできた言葉がとても多く、その音が日本語とほとんど同じだからです。
この記事では、まず「장=場」の1文字から始めて、市場で実際に使える漢字語を早見表にまとめます。覚えることは徹底的に減らしました。
広蔵市場の看板は、ハングルが読めなくても意味がわかる
広蔵市場は、ソウルで一番有名な伝統市場です。麻薬キンパやユッケ、ピンデトックを目当てに、朝から観光客が並びます。
その入口に大きく出ているのが「광장시장」という看板です。まず、この4文字を分解してみます。
読みは「クァンジャンシジャン」です。つまり、日本語の「広蔵市場」とほぼ同じ音になっています。
まず覚える1文字「장」=場
覚えるのは「장」の1文字だけです。読みは「チャン」、言葉の途中では「ジャン」と濁ります。
そして、この「장」は漢字の「場」にあたります。日本語で「じょう」と読む、あの「場」です。
なぜなら、韓国語の漢字ひとつには読みがひとつしかないからです。そのため、「장」を見つけたら「場」だと思ってほぼ間違いありません。
「시장」=市場。장が入っていれば市場です
では、実際の看板で試します。「시장」は「シジャン」と読みます。
「시」=市、「장」=場です。つまり、そのまま「市場」になります。
ここまでわかると、「광장시장」も読めます。要するに「クァンジャン+市場」で、広蔵市場という名前だとわかるわけです。
「상설시장」=常設市場。また장が出てきます
広蔵市場の入口には、もうひとつ長い看板があります。「대한민국 최초 상설시장」と書かれた案内です。
ここでも「시장」が出てきます。さらにその前に「상설」が付いています。
「상설시장」は「サンソルシジャン」と読み、「常設市場」のことです。しかも、「대한민국 최초」は「テハンミングク チェチョ」=「大韓民国 最初」です。
要するに、この看板は「大韓民国 最初 常設市場 広蔵市場」と、全部が漢字の言葉でできています。1文字覚えただけで、看板1枚がまるごと読めてしまうわけです。
なぜ韓国語は日本語と音が似ているのか
理由は単純で、日本も韓国も、同じ漢字の言葉を昔から使ってきたからです。市場・常設・最初・駐車場といった熟語は、もともと漢字でできています。
そのため、ハングルは表音文字でも、中身は漢字語のままです。つまり、音を聞けば日本語の熟語とつながります。
だから、文法を勉強しなくても看板は読めます。まずは「音が似ている漢字語」だけを拾えば十分です。
補足:「광장시장」の最初の「장」は「場」ではない
ここだけ、正確に書いておきます。実は「광장시장」には「장」が2回出てきますが、元の漢字は別々です。
後ろの「시장」の장は「場」です。しかし、前の「광장」の장は「藏(蔵)」で、漢字では「廣藏市場」と書きます。
もともとは広橋(광교)と長橋(장교)の間に作る計画で「廣長市場」の予定でした。ところが場所が東大門の近くに変わったため、「広く集めて蔵める」という意味の「廣藏」に改めた、という経緯があります。
とはいえ、旅行者としては「장を見たら場」で問題ありません。なぜなら、街の看板で出てくる장は、ほぼすべて「場」だからです。
広蔵市場看板の早見表:장がつく言葉
市場の中だけでなく、街じゅうで使える「장」の言葉をまとめました。旅行中に見かける順に並べています。
| ハングル | 読み | 漢字 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 장 | チャン/ジャン | 場 | 場 |
| 시장 | シジャン | 市場 | 市場 |
| 상설시장 | サンソルシジャン | 常設市場 | 常設市場 |
| 재래시장 | チェレシジャン | 在来市場 | 伝統市場 |
| 주차장 | チュチャジャン | 駐車場 | 駐車場 |
| 정류장 | チョンニュジャン | 停留場 | バス停 |
| 매장 | メジャン | 売場 | 売り場 |
| 극장 | クッチャン | 劇場 | 映画館・劇場 |
| 운동장 | ウンドンジャン | 運動場 | 運動場・競技場 |
| 야구장 | ヤグジャン | 野球場 | 野球場 |
| 광장 | クァンジャン | 広場 | 広場 |
| 대한민국 | テハンミングク | 大韓民国 | 韓国 |
| 최초 | チェチョ | 最初 | 最初 |
なお、駅の中で「정류장」を見たら、そこはバス停です。一方で「주차장」の矢印は、そのまま駐車場の方向を指しています。
45秒の動画でも解説しています
実際の広蔵市場の看板を使って、同じ内容を45秒にまとめました。文字だけよりも、看板の見え方が伝わると思います。
この動画は「読める韓国」というシリーズの2本目です。1本目は仁川空港の看板を扱っているので、到着したその足で使えます。
今日からできること5つ
- 「장=場」の1文字だけをスマホのメモに書いておく
- 市場に着いたら、まず入口の大きい看板で「시장」を探す
- 「상설시장」「재래시장」のように、시장の前に付く2文字を音で読んでみる
- 街中で「주차장」「정류장」を見つけて、장が「場」であることを確認する
- 読めた看板をスマホで1枚撮っておき、帰国後に答え合わせをする
どれも現地で30秒あればできます。つまり、勉強時間をわざわざ作る必要はありません。
まとめ
広蔵市場の看板は、ハングルが読めなくても意味がわかります。なぜなら、韓国語には漢字語が多く、日本語と音がよく似ているからです。
まず覚えるのは「장=場」の1文字だけで十分です。そこから「시장=市場」「상설시장=常設市場」と、看板が芋づる式に読めていきます。
つまり、覚えることを減らすほど、旅は身軽になります。読めるだけで、旅は変わります。
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